FAS133

FAS133の基本コンセプト

FAS133は非常に難解な基準ですが、以下の基本コンセプトを頭にいれとおくとよいと思います。

@ デリバティブは資産・負債の定義を満たす"権利"あるいは"義務"であり、貸借対照表に計上されるべきである。(つまり、オフバランスは妥当ではない)
A 金融商品の測定において、公正価値(時価)は最もかつ唯一の測定指標である。(つまり、金融商品(デリバティブ含む)は時価評価すべきである)
B 資産・負債の定義を満たすものだけが貸借対照表に計上されるべきである。(つまり、ヘッジ損益の繰り延べ処理は妥当でない、ということを言っている。なぜなら、繰延ヘッジ損益(日本基準ではBS計上される)は資産・負債の定義を満たすものでなく、それらが貸借対照表に計上されるのはおかしいということ)
C ヘッジ会計は要件を満たしたものに例外的に認められるもであり、要件のひとつはヘッジが有効であると期待されることである。