FAS133

ヘッジ会計の種類

FAS133・138では以下の3つの異なるヘッジ会計を規定しています。

@ 公正価値ヘッジ
A キャッシュフローヘッジ
B 外貨建純投資ヘッジ(為替レートの変動により為替調整勘定(資本の部に包括利益として計上)が変動するリスクを有する外貨建純投資に対するヘッジ)
−つまり、海外連結子会社を有する会社については、為替レートが変動すると当該子会社換算に伴い、為替調整勘定(Translation Adjustment)が増減し、結果的に資本勘定が増減するリスクがある。これをヘッジしようとするもの。
関連トピック→公正価値ヘッジとキャッシュフローヘッジの対比

上記の公正価値ヘッジあるいはキャッシュフローヘッジには、以下の様な外貨建て資産・負債あるいは外貨建て取引における為替リスクに関連する特殊なタイプのヘッジが含まれています。

@ 外貨建ての確定契約(firm commitment)にかかる公正価値ヘッジ
A FAS52により換算替されその換算差損益が損益認識される外貨建資産・負債に対する公正価値ヘッジ
B 外貨建ての売却可能有価証券(FAS115のAvailable-for-Sales Securities)にかかる公正価値ヘッジ
C 外貨建ての予定取引あるいは外貨建ての関係会社間取引に対するキャッシュフローヘッジ
D 外貨建ての確定契約(firm commitment)にかかるキャッシュフローヘッジ
E 予定される機能通貨(FAS52におけるFunctional Currency)によるキャッシュフローに対するキャッシュフローヘッジ