FAS133・138
確定契約 (Firm Commitment) VS 予定取引 (Forecasted
Transaction)
適用されるヘッジ会計
確定契約 (Firm Commitment) |
公正価値ヘッジ |
予定取引 (Forecasted Transaction) |
キャッシュフローヘッジ |
区別の基準
予定取引の定義は、将来起こりうる取引であって、それが確定契約(Firm
Commitment)の定義に合致しないもの、となっています。
両者とも将来発生する取引という点では違いがありません。そして、「契約」であったとしても、その内容しだいでは確定契約にも予定取引にもなりえます。
ここで、確定契約 (Firm Commitment)の範囲を確認すると、確定契約とは、関連当事者との合意(法的に履行が求められるもの)で、以下の様な性質を有するものです。
@ |
当該合意は、数量、固定金額(fixed price)あるいは取引の時期といった、重要な条件を特定化していること。固定金額(fixed
price)は当該会社の機能通貨ベースであってもよいし、また外貨建てであってもよい。また固定金利もこれに該当する。 |
A |
当該合意は、その内容が取引が実行されない可能性が少なくなるような内容を有していること。例えば、合意内容を実行しない場合、金銭的な不利益が生じることが、相手方との合意に含まれていること。 |
従って、予定取引は以下の2つのパターンがあることになります。
@契約・合意による取引であるが、確定契約
(firm commitment)の要件を満たさないもの
A文字通り、単に予定されている取引
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