FASBウオッチングーUSGAAP最新情報

こちらでは、最近FASBが発行した意見書(Statement)及び、及び現在進行中の重要と考えられるプロジェクトを紹介することで、米国会計基準の現状をアップデートしていきます。

最終更新日:2002年10月4日
最近発行された意見書等
発行日 意見書 内容
2002年7月30日 FAS146
”撤退・除却活動に関連する費用の会計処理”
リストラ関連費用の計上時点を従来の「計画が決まった時点」から「費用が発生した時点」に変更する基準。
2002年10月1日 FAS147
”金融機関を購入したときの会計”
銀行等の金融機関を購入(Acquisition)したときの会計処理にかかるガイドラインを定めた基準。
現在進行中のプロジェクト
項目 大まかな内容 現在の状況
SPCの連結 SPCを連結するかどうかの判断についての解釈指針を定めようとするもの。資本関係がないことから従来連結の対象から外れていたSPCが連結対象とされる可能性が出てくる。証券化取引やシンセティック・リース取引等に大きな影響を及ぼす可能性が高い。連結対象外のSPCを使ったエンロンの破綻がきっかけで始まったプロジェクト。
Exposure Draftに対するコメント受付期間も終わり、最終的な段階にきている。年内にも発行する予定。
FAS123の修正 ストックオプションの費用計上が必要との世論の声に応じて開始されたプロジェクト。ただし修正案はFAS123で定める時価評価を強制するものではなく、自主的に時価評価会計を採用する企業に対してその移行方法の選択肢を明らかにするとともに、開示についての修正を行うもの。
Exposure Draftは10月4日に公表され、1ヶ月間のコメント受付期間中。
FAS133の修正 証券化取引から生じる受益権(Beneficial Interest)がFAS133のスコープから外れるための要件を明らかにしようとするもの。
Exposure Draftに対するコメント受付期間も終わり、最終的な段階にきている。年内にも発行する予定。

注:現在進行中のプロジェクト全てを紹介しているわけではなく、その中から特に興味深そうなものを紹介しております。