金融商品会計実務指針#103

時価評価における留意事項

非上場デリバティブ取引の時価評価に当たっては、次の事項に留意する。

(1) 原則として、評価時点で保有するデリバティブ取引を解約すると仮定した場合に取引相手先に支払うべき(又は受け取るべき)価額、いわゆる手仕舞コスト(キャンセル・コスト)を見積もる。

(2) 取引手数料等の付随費用は加味しない。

(3) インターバンク市場等の気配値がある場合で売り気配と買い気配の幅が小さいときにはそれらの仲値を使用してもよいが、幅が大きい場合には、資産は買い気配、負債は売り気配を使用することが望ましい。

(4) 企業自体の信用リスク及び取引相手先の信用リスクは、原則として、時価評価に当たって加味する。

(5) 流動性リスク等に重要性があれば考慮する。