金融商品会計実務指針#174&175

繰延ヘッジ損益の表示方法

ヘッジ手段に係る損益又は評価差額を繰り延べる場合、繰延ヘッジ損失を資産とし、繰延ヘッジ利益を負債として表示する。

ヘッジ手段に係る損益又は評価差額は、ヘッジ対象の流動・固定区分に応じてその総額を流動資産・負債、固定資産・負債として表示する。ただし、流動・固定の区分内で繰延ヘッジ損失と繰延ヘッジ利益を相殺して純額で表示することができる。この場合、相殺前の総額を注記するものとする。予定取引のヘッジの場合には、予定取引の実行時に取得する資産又は発生する負債の区分(予定取引の発生時に資産の取得又は負債の発生を伴わない取引については、予定取引に係る損益が発生する時期)に基づいて流動・固定の区分を行う。

なお、ヘッジ対象である固定資産又は固定負債に一年内返済予定部分が含まれているような場合、これに係る繰延ヘッジ損益は、容易に金額を区分できる場合を除き、全額を固定資産・負債とすることができる。