金銭の信託(合同運用以外)受益権の処理


金銭の信託について「実務指針」をまとめると以下の通りとなります。

金銭の信託の保有目的

運用目的

満期保有目的

その他目的

会計処理

信託契約ごとに信託財産構成物の合計額をもって B/S計上する。

表示科目

「その他(流動あるいは固定)」で重要性があれば掲記する。

信託財産構成物の処理

     

‐有価証券

売買目的有価証券の処理

満期保有目的有価証券の処理

その他有価証券の処理

‐デリバティブ

時価評価(ヘッジ会計適用できなければ損益処理)

時価評価(ヘッジ会計適用できなければ損益処理)?

時価評価(ヘッジ会計適用できなければ損益処理)

‐その他(預金、貸付等)

取得原価

取得原価

取得原価

有価証券信託受益権の処理

有価証券の保有目的(自己で所有していたときと同一の保有区分に分類)

売買目的

満期保有目的

その他目的

会計処理

自己で所有する有価証券と同様の会計処理。

表示科目

その他の金融資産信託受益権(債権信託等)の処理

信託受益権が実質的に単一か否か(信託財産を直接保有するのと同様の評価が可能か否か)

単一(信託財産を直接保有するのと同様の評価が可能)

質的に単一でない(信託財産を直接保有するのと同様の評価が困難)

会計処理

信託財産を直接保有するのと同様の評価を行う(信託財産として有価証券は除かれているので時価評価という考え方は出てこない)

信託に対する金銭債権あるいは信託からの有価証券の購入ととみなして処理する。(有価証券とみなした場合有価証券の保有目的の区分に応じた会計処理が必要。)

表示科目

「その他(流動あるいは固定)」で重要性があれば掲記する。

「その他」?あるいは

金銭債権または有価証券?