FAS143
資産除却(Assete Retirement)に関する債務の会計処理

そもそもこの基準は原子炉の廃止・除却コストの会計処理についてのプロジェクトとして開始されたものを、その対象を拡大し他産業における同様の資産に関する廃止・除却コストを対象とすることにしたものです。

FAS143は、資産の廃止・除却のための債務を、その発生した期において、公正価値(Fair Value)にて債務認識することを求めています。債務が認識された場合、その相手勘定として関連する長期固定資産の帳簿簿価を増加させます。その後は、負債については毎期現在価値に引き上げるとともに(=金利相当額を加算)、資産側が減価償却されていきます。負債が決済された場合、その時点の簿価と決済額の差額は損益認識されることになります。

この基準は2002年6月15日に開始する事業年度から適用されます(12月決算の場合は2003年12月期より適用)。